メタ考察への誘引（人物メタ）
ゲームをやってると、たびたび出てくる割に誰も正確に範囲を言えない言葉がある。
そんな言葉の一つ『メタ考察』について思っていることを。数回に分けて書きます。
人狼Onlineではないところのまとめサイトだけど、よくまとまっていたのでこちらを見ながら、俺の意見も読んでほしい。今回書くのは人物メタ。
人物メタ
人物メタは、そのプレイヤーに由来するメタで、複合的に合わさって出てくることが多いメタだと考えています。
- 口調（文体）メタ（ex. サイトーさんは狼の時にこういう発言するよね）
- 戦術・手筋メタ（ex. サイトーさんが好きそうな戦術だよね）
- 中の人メタ（ex. サイトーさんがこういう噛み方しないよ）
などなど。*1
これらは逆のパターンにも使われる場合があります。例えば次のようなケース。
サイトー: 俺が人狼だとして、こんな噛み方するわけないだろ！
これは【メタ考察への誘引】ですね。そのプレイヤーの発言や相対的/絶対的ポジションからの考察ではなくて、そのプレイヤー自体への考察に誘引しています。割と有名なプレイヤーさんもどんどん使っている手口ですが、厳密にいえば人物メタの変形といえるかもしれません。
そして、さらに究極的なものもあります。
人狼Onlineの場合、プレイヤー数がそんなに多いわけではないし、鯖内でプレイされることが多い12a猫などの場合、何度も同じプレイヤーと対戦することも多くなります。また、人気のRMさんが建てる村や、いわゆる中級者以上が集まる村など、人が寄りやすい村もあるので、その傾向はますます強くなります。
また、同一の名前でプレイしたり、中には固定トリップなどを用意しているプレイヤーさんもいらっしゃるので、ゲーム内でのプレイではなく、そのプレイヤーさん自体の癖や傾向からの考察が起きやすい状況にあるのです。
そうやって同一の名前でプレイをしていると、その人物自体への印象で村陣営/狼陣営といったこととは別の判断で吊るされたり、噛まれたりすることが出てきたりします。
たとえば、俺の場合で言うと、一日に3ゲームやって、1回目は人狼で初日占いで黒を出されて黒吊色見され、2回目は村人で2日目夜に犠牲者となり、3回目は村人で狂人が騙る偽占い師から黒を出されて色味されました。*2
俺の場合は、『いつも黒い、どこか黒い』という印象*3らしく、また、ある部分ではそこそこのプレイヤーだから早めに下界から追放しておこうと言ったところもあるのかもしれません。*4
人狼Onlineの場合、有名なプレイヤーさんがどんどんやっていることもあって、かなり一般的に普及している手口であることから、これを問題視する人はあまりいませんし、馴れ合いとして許容されてる部分もあります。いわゆる鯖の文化（ノリ）ですね。
個人的には、2日目グレラン時などの雑殴りの中ではある程度許容されてもいいかな？とは思うのですが、このプレイヤーが最終日に（指定役から見て）グレーで残ってるならその人が人狼というメタ考察の複合体みたいなものは、さすがに問題だろうと思います。対策としては、変名を使うことやトリップを付けずにプレイすることなどが有力と思います。また、相当困難ですが、メタ考察しないように努力する日々の姿勢も大事でしょう。
