メタ考察への誘引(吠えメタ)
ゲームをやってると、たびたび出てくる割に誰も正確に範囲を言えない言葉がある。
そんな言葉の一つ『メタ考察』について思っていることを。数回に分けて書きます。
人狼Onlineではないところのまとめサイトだけど、よくまとまっていたのでこちらを見ながら、俺の意見も読んでほしい。今回書くのは吠えメタ。
吠えメタ
吠えメタとは、人狼Onlineではよく出てくるトピック。俺がプレイしている短い期間でも、メタ行為に入れたり、入れなかったりする時期があるくらい評価が分かれる。
具体的には、次のようなものだ。
鯖: ゲームを開始します
鯖: 夜になりました…役職の人は能力を実行してください
人狼: アォ------------------ン
人狼: アォ---------ン
人狼: アォ------------------ン
人狼: アォ-------------ン
人狼: アォ---------------ン
人狼: アォ-------------ン
人狼: アォ---------------------ン
人狼: アォ--------ン
人狼: アォ-----------ン
人狼: アォ------ン
鯖: 初日犠牲者さんが死亡しました
鯖: 恐ろしい夜が明け、朝になりました。
と、狼会話の間に狼以外の人に表示される吠え。これを根拠にする考察である。
サイトー: 吠え数が少なかったから、占い師の内訳は真狂だろ
Lynx: サイトーさん、それさすがにメタくないか?
こんな感じ。この場合では、吠えから人狼と狂人の盤面配置を考察している。
現在の風潮では、初日の狼会話が10吠え*1以上だと、人狼が狂人に潜伏を要求しているとされている。
だが、実際には、この【暗黙の了解】に同調する人が狂人であれば潜伏を選択するだろうが、様々なケースでこの考察とは異なるCO状況になる。
例えば、
などだ。
また、こんなケースもある。
例えば、4日目の会話、まだ村に残存する人狼の数を3日目夜の吠え数から、考察するようなケース。
Lynx: 吠え数が多かったから、まだ2w残ってるな
サイトー: 吠え増しかもじゃん。Lynxさん、メタいな
そう。吠えの数は、人狼が操作できるため、根拠としては薄い。ゲームが終わってログを確認したら、狼会話はこうなってるかもしれないのだ。
Lynx→人狼: うわー!どうしよう!lwになっちゃったよー!
Lynx→人狼:真猫確定で、占い師もほぼほぼ真で見てるだろうな
例がちょっとおかしいかもだけど、こういうケースはそれなりにある。
吠え数から狼の数を考察するのは直接的にメタとは言えないかもしれないが、【メタ考察への誘因】という意味では、他のプレイヤーに吠えについての考察やそれについての応対をさせているという点で当てはまる。
そう。この辺りから、メタにまつわる行為かどうかが曖昧になってくる。
ただ、個人的には、吠えについての考察は、狭義のメタ行為には含めていない。なぜなら、吠え自体はすべての参加者が見ることができるからだ。表示されるものについて考察するのまでメタにまつわる行為としてしまうのには、いささか無理があると思う。
他方で、先に述べた吠えによる意思疎通する行為は、どうだろうか。
あくまで個人的な意見だけれど、この初日夜の吠え数で内訳を狼と狂人間でやりとりされてるとしたら、それは部分的に聴狂人になってしまうのではないかという気がするが、こんな【暗黙の了解】が流布する前にも、初日夜に吠えが少ない場合に何か騙った方がいいだろうかと判断して騙りに出るのは存在したし、それは自然な発想のようにも思える。
この通り、吠えメタと言われるものひとつにしても、線引きはかなり微妙なのだ。